今回は現在英語力ゼロのままワーキング・ホリデーや語学留学に行くとどうなるかを解説していきたいと思います。
・ネイティブと話したことがない
・ネイティブの言ってることがわからない
・単語を並べるだけでなんとかやっていく手法を取っている
・普段から英語を勉強していない
英語力ゼロで留学やワーホリ行くとどうなる?英語力アリで行った者が現実を解説します。
はじめに、筆者は英語力ありのままアイルランドへ語学留学をした経験があります。
※ここで言う“英語力あり”は以下を指します。
- 自己紹介をできる
- 状況を説明できる
- チャットなどで数秒後に返事できる
- ネイティブと話すのは難なくクリア (5時間以上OK)
- ただ正直、騒音があるパブで3人以上で話すのはやや辛く感じました。
ちょっと違うとは思うのですが丘サーファーのようなもので日本国内で英語力を仕上げた感じです。
勇気と金銭的な問題で30歳になって初めてアイルランドで語学留学を果たしました。
もちろん、アイルランドで実際生活をしてみて新しく学んだ事も多いし、自分の無力さを知りました。
そして、今回のテーマである≪英語力ゼロで留学に行くとどうなるか?≫の答えですが、かなり辛いと思います。ですので、結論は英語力はある程度、日本で仕上げてからの留学をおすすめします。
その理由をこれから説明します。
語学学校の現実
さて、ここから語学学校の現実を完璧に主観でお伝えします。
クラス分け
語学学校のクラス分けは多少の違いはあれど生徒の英語力によってクラスが分かれます。
語学学校のクラス分け早見表
レベル | 内容 (※管理人による主観が大半です) | 英語力 (※あくまで目安です) |
---|---|---|
Advanced (上級) | ネイティブに比べるともちろん劣るが語学学校では最上級。 大学や専門学校にも通えるレベル。 このクラスに1ヶ月いると、もう語学学校は引退して良いと思う。語学学校でお金を使うよりかは、洋書多読を薦める。 | TOEIC 800-940 |
Upper-intermediate (中上級) | アジアから来る多くの生徒たちが目指すクラスと言われている。 ヨーロッパから来る生徒たちのほとんどはこのクラスから始める。(そして多くが1ヶ月で母国へ帰る。泣) "文法の正確さ"、"長期滞在"などの要素だけであまりスピーキングが得意でない日本人が入れられると悲惨。授業中、空気になる恐れがある。 このクラスで優雅に過ごす為には、最低でも"自己紹介"と"一日の出来事"を完璧でなくて良いので3分間くらい1人で喋れるようになっておこう。 聞き取れるだけでは駄目で、それに対して意見や考えをすぐに言えるようにならないとこのクラスにいる醍醐味は味わえない。 | TOEIC 750-800 |
Intermediate (中級) | 真面目な日本人が多いクラス。 文法など基本的な事は分かるが、スムーズに会話ができないとだいたいこのクラスに放り込まれる。 真面目だが、まだ自己流で英語を組み立ててしまうが故に変な英語になったりもする。 リスニングもネイティブのスピードにはついて行けない。 英語力を高める可能性を秘めていて伸びしろがある生徒が多い。 | TOEIC 750-510 |
Pre-intermediate (初中級) | まだまだ先生が言ってることをなんとなくしか分からないレベル。大半は自分で勝手に推測してるはず(そして大体合ってるのでなんとかその場を切り抜けれる。) もちろん、Advanced / Upper-intermediateに行こうと思ったら推測じゃダメ。 | TOEIC 510-400 |
Elementary (初級) | 十中八九、自称「英語力ゼロ」の日本人はこのクラスに入れられる。 中東のアラブから来た生徒や韓国からの生徒も多い。 | TOEIC 400-350 |
Beginner (初心者) | 右も左も分からない人が入るクラス。 キャンパスが真っ白な状態と言えるので吸収は早いはず。 | TOEIC 350-0 |
語学学校へ入学初日に先生と1人ずつ面接、そして筆記試験が行われます。
筆者は半年間通うことを考慮されて、とりあえず上から3番目からスタート。
しかし2週間で飽きてテストを申請し2番目のクラスへ。
そこで素晴らしい友人達と出会ったので2番目のクラスが一番良い構成だと感じました。
語学学校 : Advanced(上級)コースの実態
後から知ることになるのですが皆が憧れるAdvancedクラスは(筆者が行った学校だけかもしれませんが)、
Advancedクラスにいる人はだいたい、
- 世界の語学学校を転々としてきた日本人 : 語学学校プロ (⇒語学学校に飽きて全然来ない)
- ビザ目的のブラジル人 (⇒バイトが忙しくて全然来ない)
- 会社からの研修で連れて来られたヨーロピアン (⇒自費で来ていないので熱意ゼロ)
しかいなく、授業が進まず(グループワークなどができないw)冷めた感じらしいです。

“語学学校プロ”はもちろん、日本人に限らず韓国人にも多くみられました。彼らは一体どうやって授業料を捻出してるんだ…?
一方、筆者が入った上から2番目のUpper-intermediateはちょうどヨーロピアンが多く活発的な人が多く楽しかったです。
(スイス / ドイツ / イタリア / チェコ / フランス人が大半。但し冬季はあんまり来ない。)
ヨーロッパ人たちは母国語が英語と非常に似ているので細かいミスはあるものの「あんた、なんでここ来たの?」というくらい普通に英語を話すし、リスニングもばっちりです。
ただ、彼らは平均1ヶ月(長くて3ヶ月)で母国へ帰るので寂しいんですよね。
語学学校 : Intermediate(中級)コース以下の実態
一方、上から3番目以下のクラスはどんな感じかと言うと、筆者は実際入っていないのでなんとも言えませんが、食堂で交わす彼らの会話を聞くと最早「暗号」です。
英単語をこう、1つずつ繋ぎ合わせて頑張る感じです。
逆に難しいんじゃない??と感じたのが正直なところです。
で、単身で外国へ行くと普通、語学学校へ行くと思います。
そして現地での職を見つけない限り、意外にもネイティブと話す時間があまりないということ。
つまりせっかく現地へ行っても外国人(非・ネイティブイングリッシュスピーカー)と接する時間の割合の方が多いのです。
もちろん、共通の趣味などで現地人(ネイティブイングリッシュスピーカー)と友達になることもあります。ただ、英語力ゼロのままだと相手にされないのが現実です。
結論 : 英語をある程度、日本で仕上げてからの留学をおすすめします。
留学資金に余裕があるなら、「英語力ゼロ」で渡航しても良いと思います。
しかし、上記の実態を読んで貰えば分かる通りコストパフォーマンスが非常に悪い。時間がかかり過ぎるし、保険代・飛行機代などの余計な出費もかかります。
筆者はアイルランドのダブリンに行ったからまだ安価な方ですが語学留学を半年~1年しようと思ったら普通は平均200万円以上の費用が掛かります。
参考 【ダブリン語学留学】アイルランドへの留学でかかった費用【8ヶ月間】
Pre-intermediate以下の英語力の時点で語学留学に投資するくらいなら、日本で落ち着いた環境のもと、英会話教室・オンライン英会話・通信教育・海外ドラマ/映画・洋書に投資した方が確実に伸びるしコスパも良いです。
筆者は語学学校にいる間、何人も「日本でもうちょっと勉強してきたら良かった…」と言いながら同じレベルのクラスにずーーーっと永遠にいる日本人を見てきました。
残念ながら話を盛ってる訳ではなく、本当の話です。
ダブリンという比較的日本人が少ないと言われる都市の語学学校でさえそうだから、カナダやオーストラリアにもいっぱいいるんだろうなぁ…と想像できます。
このサイトの読者さまだけでも、実りのある留学or英語学習を進めていけるよう願っています。
だって、彼ら(まあ筆者含め、日本人もですが)母国語引きずり過ぎてるんだもん…!千鳥のノブのセリフを借りるなら、クセが強い!