こんにちは!”英語野郎の管理人です。
先日、「ジョーカー」を見てきたので感想と映画で腑に落ちない箇所を述べようと思います。
当記事、前半はネタバレなしなので安心してお読み下さい。
後半はネタバレありです。(ゆっくりスクロールしてね!)
ジョーカー[Joker] 2019年 概要
ジョーカー (原題 : Joker)
公開 2019年
監督 ドット・フィリップス
キャスト ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、サジー・ビーツ、フランシス・コンロイ、ブレット・コンロイ、ビル・キャンプ、シェー・ウィガム、グレン・フレシュラー、マーク・マロン、ダグラス・ホッジ、ダンテ・ペレイラ=オルソン
あらすじ
精神の病を患いながらも道化師の仕事をしながらなんとか食いつなぐアーサー。普段は年老いた母親と2人暮らしをしており、母からは「ハッピー」と呼ばれている。ひょんなことから本物の銃を手に入れ、弾みで人を殺してしまう。その日を境に日常は静かに明らかに変わっていく。
本作「ジョーカー」はヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞しております!(同映画祭の最高賞)
ジョーカーを怪演するホアキン・フェニックス
1978年プエルトリコで生まれる。アメリカ国籍。
リヴァー・フェニックス(故人)の弟。『スペースキャンプ』への出演から子役としての経歴を積み始める。26歳の時に出演した『グラディエーター』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、若手の個性派俳優として注目を受けた。その後も『サイン』『ホテル・ルワンダ』などの話題作に出演を続け、2006年に『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でゴールデングローブ賞主演男優賞とグラミー賞を受賞、俳優としての名声を確立した。[wikipediaより引用]
主な出演作品
「her/世界でひとつの彼女(2013) 」「グラディエーター(2000)」「ザ・マスター(2012)」「ウォーク・ザ・ライン(2005)」etc..
今回のジョーカーでホアキンは役作りのため23kgの減量に挑んだようです。
しかし急激な体の変化についていけず体調不良を訴え、監督は撮影のスケジュールを早めたようです。

ホアキンはジョーカー撮影時、43歳頃ですが貫禄あり過ぎィ!
ホアキン・フェニックスの英語よりの発音
ちなみにホアキン・フェニックスはもろ日本語発音なので注意!
ジョーカーの映画の内容は怖い?
筆者はドラマ、「ゲーム・オブ・スローンズ」も大好きです。しかし、戦いのシーンなど痛いところは目を背けるタイプなのですが、今回の「ジョーカー」も痛いシーンは1箇所ありましたので、そういうの苦手な方はその間は目を瞑ろう!
大丈夫、ぜったい「あ、これ始まるわ。」と分かるシーンなので。
ジョーカーは怖いというかツライ
ジョーカーは素晴らしい映画です。音樂、ストーリー、俳優の演技。
DCコミック関係なく、俳優の力でこれはアカデミー賞獲ってもおかしくないクオリティです。
ただ、アーサーが”ジョーカー”になっていく過程の方がずっと辛い。
この作品は一言で言うと紛れもなく「鬱映画」のひとつでしょう。
アーサーはテンパると爆笑し出すという精神疾患があるのですが、本当にこれが不気味で、そして不器用で周りの人をドン引きさせます。もちろん観客も。
以降、ネタバレが含みますのでご注意を!
ジョーカー(2019) : 妄想と現実の狭間で 【考察】
ジョーカーを見ていると部分的な事柄はアーサーの妄想だという事がわかってきます。
まさかの「映画全編がアーサーの夢」という夢オチ説は、とりあえず置いておいて、
考察していきたいと思います!
妄想ならまだしも嘘・虚言も出てきたり…。
登場人物が全員、怪しいので考えさせられます。。
現実だと思ってたけど妄想だった事柄
これはアーサーの妄想に1票です。
なぜなら、彼女(ソフィー)はお母さん(ペニー)が倒れたとき一緒に病室についてきてくれてたはずなのに、あるときソフィーの部屋で佇んでるアーサーを見て恐怖で怯えるソフィーが「あなた確かアーサーでしょ?お母さん呼ぼうか?」と言ってます。
本当に付き合ってる彼女なら出ないひとことです。
ただ、このソフィーの部屋に行ったシーンさえ妄想の可能性もアリ。
妄想 or 現実 いまいちわからないもの
・ペニーはアーサーの本当のお母さんではない → ?
・アーサーはペニーの養子 → ?
・ペニーも精神病 → ?
・アーサーは虐待のせいで精神疾患 → TRUE
・ブルース(バットマン)とまさかの異母兄弟 → ?
ペニーはトーマス・ウェインの下で働いていた
これはいくらお母さんペニーが精神疾患とは言え、真実ではないでしょうか。
ペニーも精神病
アーサーが母親のカルテを見たとき、精神病を患っていると書かれていました!
ただし、気になったのがペニーの若い頃の回想シーンで、トーマス・ウェイン一味に強制的に精神病と決めつけられてるフシがあるんですよねぇ。
だからどうなんでしょう。
「ジョーカー(2019)」でのトーマス・ウェインはゲス野郎として描かれていますからね…ただそれもアーサー視点からすると思い込みの可能性もあり。
ペニーはアーサーの本当のお母さんではない
これはまさかの衝撃。
ペニーのカルテには彼女が精神病だという事とアーサーがペニーの養子だと言うことも記載されていました。
「うぇおっ!まじかよ」と声を上げそうになりましたよ。
ただ、これも少し引っかかるのがなんで当時、若くて独身でトーマス・ウェインに惚れてるペニーがわざわざ養子を貰うの?と。
欧米だと若い女性が養子を貰うと言う事はたまにありますが、ゴッサムシティでもそうなの?
ここも何か、トーマス・ウェイン(本作では悪いやつw)一味が強制的に書かせたとか勘ぐるんですが…。という意味で真実は不明にしました。
か、本当に気が狂ってて、トーマス・ウェインを振り向かせたいが故に養子(赤ちゃんアーサー)を貰った、とか?(むしろ貰えるの?審査とかキツくない?)
アーサーは虐待のせいで精神疾患
これは真実かな、と。実際、アーサーおかしいですもんね…。
でもこれ真実だとしたら、上記のアーサー養子説はクロになりますね。。
混乱してきました。
アーサーはブルース(バットマン)とまさかの異母兄弟
これは、、、どうなんでしょうか。
本作品はトッド・フィリップス監督のオリジナル(特別描き下ろし)のものなので、本当にブルースとは血の繋がりは無いと思うのですが、ただこの作品だけ観るとなんとも言えない。
ペニーとバットマンの父、トーマス・ウェインはかつて恋人同士ではなかったとしても、1回くらい何かあった…?笑
というのも、ペニーの若い頃の写真の裏にメッセージ付きで「TW」という署名が入ってるシーンが映るんですよ…!
※TW = トーマス・ウェインのイニシャル。
もちろん、作中では狂った女(ペニー)の戯言として片付けられていますが。
ジョーカー : 不可解なラストシーン
最後に、ラストシーンで真っ白い病室で黒人の女性カウンセラーと話をするシーンがあります。
笑いながら「面白いジョークを思いついた。」と言った後、
廊下を歩いていくシーンですが、このシーンのせいで、全くもってすべての真実がわからなくなります。
ジョーカー : ラストシーンの不明な点
- 時間軸が分からない。
- 暴動の後、あんなにちゃんと病室に入るのか?
- 血のついた足跡が何を意味するのか分からない
【時間軸が分からない】
もし、あの白い病室シーンは時系列で言うと一番過去(映画冒頭)だとすると銃で人を殺して若干怯えてるアーサーと一致しない。
【暴動の後、あんなにちゃんと病室入るのか?】
暴動の後だと、住民もピエロ化してるのでアーサーは神格化して病院送りは阻止されそう。
【血のついた足跡が何を意味するのか分からない】
まぁ、これは多分あの黒人女性のカウンセラーを殺した後と思うのですが、そうだとするとやっぱり暴動後→病院送りになったと考えられる。
もしラストの病室シーンだけ映画の冒頭の時系列だとすると、銃を貰ったときの怯えるアーサー(=まだ人殺しはしたことなさそう)と一致しない。
ジョーカー 考察 : 最後に
本当にわからない事だらけで見終わった後、連れとあーだこーだ議論が白熱しました。
これはやっぱり、映画全編がジョーカーの妄想ということも有り得るのではないでしょうか…。
もう一度観るしかないか。
今回は以上です。
